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インハウスデザイナーとは?仕事内容・年収・制作会社との違いと未経験からのなり方【2026年】

「インハウスデザイナー」と制作会社のデザイナーやフリーランスとの違いが、よく分からない方は多いのではないでしょうか。

結論から言うと、インハウスデザイナーとは、事業会社に雇われて自社の商品やサービスのデザインを担うデザイナーのことです。

雇用が安定しやすく、1つのブランドに深く関われる一方で、スキルが偏りやすいといった注意点もあります。

この記事では、インハウスデザイナーの仕事内容・年収・制作会社との違いと、「きつい」と言われる理由を解説します。

未経験からインハウスデザイナーになるための手順も紹介するので、転職先として検討している方はぜひ参考にしてください。

▶ 制作会社・フリーランスとの違いを見る

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インハウスデザイナーとは?

インハウスデザイナーとは、事業会社に直接雇用されているデザイナーのことです。

「インハウス(in-house)」は「社内の」という意味です。

自社のブランドや商品・サービスのデザインを、社内の担当者として専任で担います。

働く業界はIT・EC・メーカー・小売・金融・人材など、さまざまです。

共通するのは、デザインを外部に任せきりにせず、社内にデザイナーを置く体制を選んでいる企業だという点です。

デザイナーが1人だけの会社もあれば、数十人規模のデザインチームを持つ大手企業もあります。

Webデザイナーの仕事全体について知りたい方は、Webデザイナーとは?仕事内容・年収・将来性を未経験向けにわかりやすく解説をご覧ください。

インハウスデザイナーの仕事内容

担当する制作物の幅は企業によって大きく異なりますが、代表的なものは次のとおりです。

  • 自社のWebサイトやLP(ランディングページ)のデザイン
  • バナー広告やSNS投稿用の画像
  • アプリやWebサービスの画面(UI)のデザイン
  • 社内外で使うプレゼン資料
  • チラシやパッケージなどの販促物

制作の依頼は、マーケティング・営業・商品企画・広報など、社内のほかの部署から届きます。

要望を聞いてデザインに落とし込み、公開後は効果を見ながら改善していくのが一般的な流れです。

企画の段階から関わることもあれば、仕様が決まった状態で制作だけを頼まれることもあります。

インハウスデザイナーの1日の流れ(例)

Webを担当するインハウスデザイナーの1日は、たとえば次のような流れです。

時間仕事の例
9:30メールやチャットで、社内からの依頼と修正の連絡を確認する
10:00マーケティング部との打ち合わせで、来月のキャンペーンLPの方向性を決める
11:00SNS広告用のバナーを制作する
13:00LPのデザインをFigmaで作る
15:00先週公開したバナーのクリック率を確認し、改善案を考える
16:00エンジニアにLPのデザインを渡し、実装の進め方を相談する
17:30翌日の作業を整理して退勤する

※働き方は企業や担当領域によって異なります。

制作だけでなく、社内の打ち合わせや公開後の数字の確認まで関わるのが、インハウスならではの特徴です。

インハウスデザイナーと制作会社・フリーランスの違い

インハウスデザイナー・制作会社のデザイナー・フリーランスは、働き方と収入の仕組みが大きく異なります。

インハウスデザイナー・制作会社デザイナー・フリーランスの違いを比較した図
比較項目インハウスデザイナー制作会社のデザイナーフリーランス
雇用形態正社員・契約社員正社員・契約社員個人事業主
収入の安定性高い高い案件の数しだい
関わる案件の幅自社のブランドのみ複数の業種・会社自分で選べる
納期のプレッシャー比較的低め高め自分で管理
スキルの広がり偏りやすい広がりやすい自分しだい
福利厚生ありありなし

制作会社のデザイナーは、さまざまな業種に関わるため、経験の幅を広げやすい環境です。

一方で、納期や修正対応のプレッシャーが続きやすい面もあります。

フリーランスは自由度が高い反面、収入や社会保険を自分で管理しなければなりません。

インハウスデザイナーはその中間で、安定した環境でデザインに集中できるのが特徴です。

就職先ごとの違いは、新卒・未経験でWebデザイナーに就職できる?就職先・初任給と在学中にやるべき準備でも解説しています。

インハウスデザイナーのメリット

インハウスデザイナーとして働くメリットは、主に次の4つです。

雇用と収入が安定している

正社員であれば、給与は毎月決まって支払われ、フリーランスのような収入の波はありません。

案件が取れるかどうかの不安を抱えずに働けるため、生活の計画を立てやすくなります。

1つのブランドを深く理解できる

1つの会社やブランドに集中するため、デザインをブランドの考え方に合わせて判断しやすくなります。

見た目だけでなく、「なぜこのデザインなのか」を事業の目線で語れるデザイナーに育ちやすい環境です。

制作会社より納期のプレッシャーが緩やかなことが多い

社外のクライアントへの納品ではなく、社内での調整が中心になります。

そのため、急な仕様変更や深夜の対応は、制作会社ほど多くない傾向があります。

ただし、企業やプロジェクトの性質によって働き方は変わります。

ほかの職種と直接連携できる

マーケター・エンジニア・営業・企画など、さまざまな職種と日常的に仕事をします。

デザインの判断にビジネスの視点を取り入れやすく、制作だけにとどまらない視野が身につきます。

インハウスデザイナーは「きつい」「やめとけ」と言われる理由

メリットがある一方で、インハウスデザイナーが「きつい」「やめとけ」と言われることもあります。

主な理由は、次の4つです。

スキルが偏りやすい

特定の会社や業種のデザインに集中するため、扱う案件の幅が狭くなりやすい点に注意が必要です。

気づけば同じような制作物ばかり作っている、という状況になることもあります。

社外の勉強会や個人制作で、意識して新しいデザインに触れることが大切です。

社内にデザイナーが自分しかいないことがある

特に中小企業では、デザインの担当が1人だけというケースも珍しくありません。

プロの目線で意見をもらえる相手が社内にいないため、品質を自分で管理する必要があります。

成長のためのフィードバックは、社外に求めにいく姿勢が欠かせません。

デザイン以外の仕事が増えやすい

社内に頼れるデザイナーが少ないと、本来の制作以外の依頼も集まりやすくなります。

資料の体裁の調整や印刷物の入稿、社内ツールの設定など、デザインとの境目があいまいな仕事を任されることもあります。

抽象的な修正依頼に対応し続ける必要がある

社内の関係者はデザインの専門家ではないため、修正の指示が感覚的になりがちです。

「もっとおしゃれに」「インパクトがほしい」といった依頼を、具体的なデザインに変える力が求められます。

こうした依頼に応えるには、デザインの意図を言葉で説明し、相手と合意をつくる力が欠かせません。

インハウスデザイナーの年収

インハウスデザイナーだけに絞った年収の公的な統計はありません。

参考として、厚生労働省の職業情報提供サイト「job tag」では、Webデザイナーの平均年収は509万円ほどとされています。

参考:job tag|Webデザイナー(Web制作会社)

インハウスデザイナーの年収は、業種や企業の規模、担当する領域によって差が大きいのが実情です。

UIデザインやマーケティングまで担える人は、高い年収の求人で採用されることもあります。

気になる業界がある場合は、求人票に書かれた年収の幅で相場を確認しましょう。

年齢別の年収や収入を上げる方法は、Webデザイナーの年収中央値はいくら?で詳しく解説しています。

インハウスデザイナーに求められるスキル

インハウスデザイナーに求められる4つのスキルの図

転職市場でインハウスデザイナーに求められるスキルは、大きく4つに分けられます。

スキル具体的な内容優先度
デザインツールFigma・Photoshop・Illustrator高
Webの基礎知識HTML/CSSの仕組みの理解中〜高
コミュニケーション社内への説明・プレゼン高
マーケティングの基礎クリック率や成約率などの指標の理解中

デザインツール

FigmaはWebデザインやUIデザインで広く使われ、インハウスでも標準的なツールになっています。

PhotoshopやIllustratorは、バナー制作や印刷物で今も使われることが多いツールです。

求人票で、どのツールが必須とされているかを確認しておきましょう。

アプリやWebサービスの画面を担当するなら、UI/UXデザイナーとWebデザイナーの違いも知っておくと役立ちます。

HTML/CSSの基礎知識

コーディングを主な仕事として求める企業は多くありません。

ただし、Webを扱うインハウスデザイナーには、HTML/CSSの基本的な仕組みの理解が求められる場面があります。

エンジニアにデザインを渡すときのやり取りや、実装できる範囲を踏まえた判断に役立つためです。

コミュニケーションとプレゼンの力

社内のデザイナーではない人に、デザインの意図を説明して合意をつくる力が欠かせません。

インハウスでは、デザインの質と同じくらい、「なぜこのデザインなのか」を言葉にできるかが評価に直結します。

マーケティングの基礎知識

事業会社では、デザインが売上や認知などの数字と結びつけて評価されます。

クリック率や成約率といった指標を理解し、ビジネスの言葉でデザインを説明できると、ほかの部署と連携しやすくなります。

デザイナーがマーケティングを学ぶ理由は、デザイナーにもWebマーケティングの知識は必要?で解説しています。

インハウスデザイナーに向いている人・向いていない人

インハウスデザイナーが自分に合うかどうか、次の表で確認してみましょう。

向いている人向いていない人
1つのブランドや商品を長く育てたい人いろいろな業種のデザインに関わりたい人
安定した環境で働きたい人自分の作風を前に出したい人
ほかの職種と協力して仕事を進めたい人デザイン以外の仕事は避けたい人
公開後の数字を見て改善するのが好きな人作って納品したら終わりにしたい人

「向いていない人」に当てはまる場合は、制作会社やフリーランスの働き方が合っているかもしれません。

インハウスで経験を積んだあとは、社内のWebディレクターへ進む道もあります。

仕事内容の違いは、WebデザイナーとWebディレクターの違いは?で紹介しています。

未経験からインハウスデザイナーになるには

未経験からインハウスデザイナーを目指す場合は、次の流れで準備を進めるのが現実的です。

ステップやること
STEP1デザインツールとWebの基礎を学ぶ
STEP2事業会社を意識したポートフォリオを作る
STEP3応募書類を整え、求人に応募する

STEP1:デザインツールとWebの基礎を学ぶ

まずは、Figma・Photoshop・Illustratorの操作と、デザインの基礎・HTML/CSSの仕組みを身につけます。

働きながら目指すなら、自分のペースで学べるオンラインのWebデザインスクールも選択肢になります。

STEP2:事業会社を意識したポートフォリオを作る

採用の場でまず見られるのは、ポートフォリオです。

作品の数より、なぜそのデザインにしたのかという考え方が伝わるかが重視される傾向があります。

事業会社の採用担当者が見たいのは、自社の課題に対してどう動けるかのイメージです。

「売上を上げるためのLP」「新商品を知ってもらうバナー」など、目的と結果を意識した作品を入れておきましょう。

作品の選び方や見せ方は、Webデザイナーのポートフォリオの作り方で詳しく紹介しています。

STEP3:応募書類を整え、求人に応募する

インハウスデザイナーの求人は、求人サイトやクリエイター専門の転職エージェントで探せます。

探し方向いているケース特徴
クリエイター専門の転職エージェント非公開の求人を探したい・書類選考に不安がある無料で使え、担当者がポートフォリオの見せ方も相談に乗ってくれる
求人サイト自分のペースで動きたい・志望企業が決まっている自分で応募でき、スカウト機能があるサイトもある

転職エージェントは企業からの報酬で運営されているため、求職者は無料で利用できます。

志望動機では、「なぜ制作会社ではなく事業会社なのか」を説明できるようにしておきましょう。

書き方の例文は、Webデザイナーの志望動機の書き方を参考にしてください。

就職活動全体の進め方は、Webデザイナーの就職は厳しい?未経験から内定を取る5ステップで解説しています。

インハウスデザイナーに関するよくある質問

インハウスデザイナーについて、よくある質問に回答します。

未経験でもインハウスデザイナーに転職できますか?

未経験者を採用している企業もあります。

ただし、ポートフォリオが用意できていることが前提で、作品がない状態で採用される可能性は低いでしょう。

スクールや独学で作品を積み上げてから、転職活動に入るのが現実的な順序です。

インハウスデザイナーはきついですか?

働く会社によって大きく変わります。

納期のプレッシャーは制作会社より緩やかなことが多い一方、デザイナーが1人だけの職場では相談相手がいないつらさがあります。

応募前に、社内のデザイナーの人数や任される仕事の範囲を確認しておくと安心です。

インハウスデザイナーからフリーランスになれますか?

インハウスからフリーランスへ転向する人もいます。

インハウスで積んだ実務経験や制作実績は、フリーランスとしての営業にも活かせます。

ただし、フリーランスは自分で案件を取る営業力も必要になるため、制作とは別の準備が欠かせません。

グラフィックデザイナーとインハウスデザイナーの違いは何ですか?

グラフィックデザイナーは、印刷物や広告のビジュアルなど、制作物の分野を表す言葉です。

一方でインハウスデザイナーは、事業会社に所属しているという働き方を表す言葉です。

グラフィックを担当するインハウスデザイナーもいれば、Webを中心に担当するインハウスデザイナーもいます。

インハウスデザイナーは将来なくなる仕事ですか?

AIの普及で、デザインの作業の一部は自動化が進んでいます。

ただ、自社の事業を理解して判断し、関係者と連携して進める仕事はAIだけでは代わりにくい部分です。

判断や説明ができるデザイナーかどうかが、これからの分かれ目になります。

AI時代の将来性は、Webデザイナーの将来性は?AIで仕事はなくなる?で詳しく解説しています。

インハウスデザイナーを目指す準備にはWebデザインスクールCampus

WEBクリエイタースクールCampus

事業会社で評価されるポートフォリオを作るには、作品にプロの目でフィードバックをもらうことが近道です。

Campusは、月額5,500円(税込)で20種類・400本以上の動画講義が学び放題のWebデザインスクールです。

Webデザインのほか、マーケティング・SNS運用・生成AIなど、事業会社で役立つスキルも学べます。

受講期限がないため、働きながら自分のペースで学習を進められます。

入会金は、目的に合わせて選ぶ4つのプランによって0円〜398,000円(税込)です。

プラン入会金(税込)主な内容
ライトプラン0円動画講義が学び放題
スクールプラン198,000円講師への質問、課題・ポートフォリオの添削、案件獲得の講座
スキル伴走プラン298,000円専属メンターの伴走、AI×Web制作またはAI×動画制作
案件獲得伴走プラン398,000円営業・提案文・単価交渉の案件獲得サポート

スクールプラン以上なら、現役講師にポートフォリオの添削を受けられるので、独学より客観的に作品を磨けます。

ライトプランを除き、8日間の全額返金保証もあります。

受講生の学び方は、Campus受講生の体験談で紹介しています。

>>WEBデザインスクールならCampus

まとめ|インハウスデザイナーは事業に深く関われるデザイナー

インハウスデザイナーは、事業会社に雇われ、自社のブランドや商品のデザインを担う職種です。

安定した環境で、1つの事業に深く関われるのが大きな魅力です。

一方で、スキルが偏りやすい、デザイナーが自分だけになりやすいといった点には注意が必要です。

未経験から目指すなら、基礎を学び、事業会社を意識したポートフォリオを作ってから転職活動に進みましょう。

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投稿者プロフィール

梅谷 豊巨
梅谷 豊巨
サブスク型Webクリエイタースクール「Campus」代表。
未経験からWebスキルを学び半年で月収100万円達成、その後スクールを一から立ち上げ2年で500人が受講。

メディア実績
・美人百花へ掲載
・NewSweeksへ掲載
・トリンドル玲奈さんとテレビで対談
・日経電子版「私のみちしるべ」へ掲載
・アンタッチャブルさん・アルコ&ピースさんの番組で放映

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